余暇の時間を上手く過ごせない私が世界を救うのだよ

義務感。

 

私の全ての原動力だ。もちろん悪い意味で。

仕事が義務感?家事?他の諸々やらないといけないことが義務感?そんなのは当然で。

 

そうじゃなくて、私は自分の時間をどう過ごしていいのか分からないのだ。

 

趣味はたくさんある。語学、歴史、ゲーム、映画、読書、以前は楽器もやってた。

 

だけど、全部やろうとするとその途端義務感が発生して夢中になれないのである。ゲームやってる時なんかはひどい。最近マリオワンダーを買ったのだがコントローラーをポチポチしながら早くこのステージ終わんないかな、とかスターさっさと手に入らないかな、とか。そんなのはまだいい方で今日の仕事だるかったなーとかネガティブなことを考えながら作業する時間と化してすらいる。マリオは全く楽しくない。

 

でも、やる。マリオをやる。なぜ?

 

そう、それが義務感。

 

上ではゲームを例に挙げたが全ての趣味は義務感があるので私はやらざるを得ないのだ。映画も観ないといけない気がする。本も読まないといけない気がする。そんなものばかりだ。

 

この義務感は前に進むのが嫌だが進まないといけない、というよりかはむしろ背中の方から猛然と差し迫ってくる追い風みたいなものなのだ。追い風がすごい勢いで吹くので私は勝手に前へ前へとよろめきながらゲームをし、映画を観る。

 

止んでくれ。この要らん風。義務感じゃなくて好きなことをしたい。

 

……。

 

いや、待て待て。

 

「好きなことをしたい」?

 

私は好きなことをしていいんだぞ?語学やゲームが好きなんじゃないのか?と、まあ最初に戻ってくる訳である。

 

結局気づく。私は語学もゲームも映画も特に好きじゃなく、なんにも好きなことの無いからっぽな人間なのだと。

 

私は周りがよく「やりたいことがない」と言うのが理解できなかった。おそらくそれは将来の夢、とか叶えたい理想とかの文脈で言われていたのであろうが。別にやりたいことなんていくらでもある。ゲームしたくないの?映画観たくないの?そう思ってた。

 

だけど違った。私も、「やりたいことがない」。

 

もうゲームもしたくないし映画も観たくない。解放されたい。

 

でも私は今夜もゲームをするし映画を観る。なぜなら背中に突風が吹くから。

 

はい、2ループ目来ましたね。

 

私の人生、もしかしてループもの?

いつか絶世の美少年のみたいなのが天界から舞い降りてきて「世界を再び創るためには君の力が必要だ」みたいな展開になっちゃったりするんですかね。氷属性の大魔法とかで異形のものと戦って死闘の末世界を救う対価として私は永遠の紋章として封印されたりするんですかね。

 

あ、こういうこと考えてる時ちょっと楽しいかも。

 

というわけでちょっくら世界、救ってきますわ。不景気に悩んでるみんな、もう少し待っててな。